街歩き、時々山へ

60代リタイア夫婦のお出かけ備忘録です。

2023 紅葉の旅 大雪山ハイキング 6日目 高原温泉沼めぐり

9月30日(土)

 

今日は、大雪高原温泉の沼めぐりハイキングに出かけます。

4年ほど前に一度トライしたことがあるのですが、その時は時間切れで途中までしか行けず、夫が是非リベンジしたいと言っていた所です。

こちらは紅葉シーズンの一般車通行禁止の期間中で、昨日行った銀泉台近くの駐車場からシャトルバスで高原温泉まで送ってもらいます。

駐車場プラスバス代で1人1,500円。

でも1,500円以上の価値があったと思います。

 

旭川を朝6時頃出て、駐車場に着いたのが8時頃。

8時半のシャトルバスに乗れました。

 

30分ぐらいで高原温泉に到着。

まずは、ヒグマ情報センターで入山名簿に記入し、レクチャーを受けます。

ここはヒグマの生息域なのです。

 

この夏のヒグマの目撃情報。

夏の間は草の芽などを食べに沼地に出てくるので見つかりやすいそう。

今の時期は森の中でどんぐりなどを食べているのであまり見かけなくなるそうです。

 

沼めぐりは一周5時間くらいですが、最後の川沿いが難所だそう。

初心者は途中まで行って引き返したほうが良いかもとのことでした。

いずれにしても、15時までにヒグマ情報センターに戻ってこなければならないようです。

 

9時半、熊ベルを鳴らしながらセンターから出発。

 

すぐに、靴を洗う小さな川があります。

生態系を壊さないように、ここで靴底をよく洗って別の地域の植物の種などを持ち込まないようにします。

 

このコースは食事できる場所も決められています。

食べかすなどが熊の餌にならないようにという配慮です。

 

トイレは携帯トイレのみで、専用ブースが2か所ほど設置されていました。

 

土曜日のせいか、係の方もあちこちに配置されていて、人間が必要以上に自然に踏み込まないように考えられているようでした。

 

アップダウンがありますが道は整備されて歩きやすい。

 

10時、ヤンベ温泉に到着。

温泉が噴き出しているところは有毒ガスのため立入禁止です。

木橋で川を渡ります。

 

紅葉が鮮やかになってきました。

 

ヤンベ温泉から山道を30分くらい上ったところで、まず最初の沼、土俵沼に到着です。

 

更にそのすぐ近くにあるのがバショウ沼。

風もなく水鏡に写った紅葉も鮮やかです。

 

更にすぐ近くの滝見沼。

 

この辺り沼が次々に現れ、紅葉真っ盛りです。

 

10時52分、緑沼に到着。

ここと、この先の大学沼と高原沼が食事をしても良いところですが、匂いの出るカップラーメンなどは禁止。湯沸かしもできないそうです。

 

遊歩道には、こんなふうにヒグマの痕跡を教えてくれるプレートもあります。

 

川の流れを渡る飛び石の道。

 

緑沼から山道を上ること15分、湯の沼に到着。

その名の通り、底から湯が湧いているそうです。

 

更に10分ほどで鴨沼へ。

大雪山系の岩肌が見えてきました。

 

更に10分弱でえぞ沼へ。

黒い小さなサンショウウオらしきものがたくさんいました。

 

どこを撮っても美しい。

実際はもっと鮮やかで綺麗でした。

 

更に上ります。

上るのは大変ですが、次々に現れる景色が素晴らしすぎてあまり苦になりません。

 

えぞ沼から10分ほどで式部沼が見えてきました。

 

歩きだしてから1時間15分くらいで大学沼に着きました。

ここも食事休憩のできる場所です。

 

大学沼から更に10分ほど上って高原沼へ到着。

4年前に来た時は、ここで時間切れとなりました。

 

要所要所での最終下山時刻が決まっていて、高原沼は最終13時です。その時刻になったら、係の人と一緒に戻らなければなりません。

今はちょうど12時。次の空沼まで徒歩20分ですから、往復しても13時までには戻って来れそうということで行ってみることに。

 

とその前にちょっとだけお昼休憩。

食事できる場所はここが最後です。

毎度おなじみコンビニおにぎりがピンボケですみません。

 

開けた高原の道を上ります。

 

途中、黒岳方面に向かう三笠新道との分岐がありますが、夏の間ヒグマが頻繁に出没するので通行禁止だそう。

 

沼めぐりコース最後の沼、空沼が見えてきました。

その名の通り、干上がった空の沼です。

 

12時半、空沼到着。

 

ここで係の方に、もと来た道を引き返すなら最終だと告げられました。

このまま一周コースで先に進むなら、まだ時間はありますが、道は険しいそう。

悩みましたが、ここまで来たらやっぱり行くしかないでしょう!ということで、一周コースを選択。

 

空沼からは基本的には下り坂。

 

10分ほどで、雪壁温泉という温泉が見えてきます。

ここも立入禁止。

道端から噴き出している湯気に手をかざしたらめちゃめちゃ熱かった。

 

更に少し行くと沢にぶつかります。

 

このあたりも紅葉が綺麗。

 

だんだん道が険しくなってきました。

 

沢歩きのような場所では、すべらないように慎重に岩の上を歩きます。

 

険しい岩の道は30分くらい続きました。

 

13時半、朝通ったヤンベ温泉の上に到着。

空沼からここまで1時間くらいでしたから意外に早かった。

道は険しいですが、慎重に歩けば大丈夫でした。

 

のぞき地獄という展望台から、ヤンベ温泉の吹出口が覗けます。

 

13時50分頃ヤンベ温泉着。

ここからは朝通って来た道なのでもう安心。

30分ほどでヒグマセンターに戻り、14時半発のシャトルバスに飛び乗って駐車場に戻ったのが15時。

 

今回の旅のハイライトとも呼べる素晴らしい一日でした。

夫も4年前のリベンジができてヨカッタヨカッタ。

 

旭川に戻って晩ごはんへ。

土曜日の夜ということもあり、インバウンド観光客や地元の人ですごい賑わいでしたが、ご飯難民になりかけたところでこちらの居酒屋へ。

目利きの銀次という全国チェーンの居酒屋の北海道バージョンみたいでしたが、安くて美味しかったです。