4月6日(土)
今回の京都の宿は、智積院会館という宿坊です。
宿泊者は、朝のお勤めに参加することができます。
朝5時40分にロビーに集合すると、僧侶の方の案内で、静まり返った境内を歩いて、まずは金堂へ。
十数人の僧侶による読経は厳粛で心が洗われます。
こちらは迫力があり、圧倒されます。
両方のお勤めが終わって大体7時くらい。
その後は、僧侶の方の案内で、お庭と書院の見学ができます。
智積院は、縁起自体は鎌倉時代に由来するようですが、京都のこの地に移ったのは徳川時代の初期だそうで、今は、真言宗の総本山として、全国からの修行僧を受け入れているそう。
修行僧は、4月から1年間、外部から全く遮断された修行の生活を送るそうです。
外出も携帯もダメ、お菓子は、のど飴以外ダメ(お経を読むのでのど飴は必要だそう)という生活で、ひたすら勉学に勤しむのだそうです。
先程のお勤めの時も、色々と雑用をこなす墨衣のお坊さんがいらっしゃいました。
皆さん4月に入ったばかりで、今がいちばん辛い時期だそう。
これから1年間、頑張ってください。
さて、智積院のお庭は、中国風で有名なのだそう。
池の水は鯉を泳がせてわざと濁らせ、黄河を模しているそうです。
お庭に面した書院には、長谷川等伯とその子久藏の桜図・楓図の模写が飾られています。
本物は国宝なので宝物館に展示されているそうですが、模写でも当時のままの雰囲気で見られるのは格別です。
全ての見学が終わったのが7時45分くらいかな?
そのまま朝ご飯です。普通の食事と精進料理が選べたので、私達は精進料理にしました。
なんだか身も心もきれいになったような素晴らしい朝でした。
本日は、旅行の最終日。
お天気が良いので、岡崎あたりを散歩することにします。
まずは平安神宮。
昨年も来て感動しましたが、今年も紅枝垂れ桜が見事です。
その後は疏水沿いに蹴上の方へ。
琵琶湖疏水は相変わらずの人だらけ。
昨年は割合静かだった哲学の道も、今年は土曜日のせいか人がいっぱいでした。
やはり京都のメジャーな観光地は、私達シニア世代には賑やかすぎるかもしれません。
帰り道、愛知県の岡崎の夜桜を見ていこうということになりました。
途中、道が混んでいたこともあり、岡崎に着いたのが17時半くらい。
駐車場が少なくどこも満車で焦りましたが、うまい具合に徒歩20分くらいのところに停める事ができました。
徳川家康が生まれた岡崎城址の岡崎公園が、桜まつりの会場です。
お城の周りの華やかなライトアップ。
屋台もたくさん出て大賑わいですが、シートを広げるところ多く、場所取りの心配はなさそう。
人が多くて対岸に渡るのも一苦労でしたが、こういう賑やかなお祭り騒ぎもお花見の醍醐味なのかもしれません。
俗世を離れた清々しい朝から、俗世の極みのお花見まで、なかなかに濃ゆい一日でした。