6月12日(月)
天気予報に反してなかなかの好天です。
今日は、島根観光の目玉、足立美術館に行こうと思います。
松江からは車で40分位で、9時15分頃到着。
既に大型バスが何台も停まっていました。
入場料は1人2,300円。事前のweb予約で割引になるのでオススメです。
足立美術館は、地元出身の実業家が建てた個人美術館ですが、その庭園が、アメリカの日本庭園雑誌で1位となり有名になりました。
しかも20年連続だそうですから凄い。
順路を進むとまずは苔庭がお出迎え。
ここで初めて知ったのですが、来場者はお庭を自由に散策することはできません。
建物内やテラスなどの指定の場所から鑑賞するスタイルです。
有名な枯山水。
ものすごく手入れに人手と時間がかかっている印象です。
1年間のタイムスケジュールが展示されていましたが、とにかく大変そうでした。
その甲斐あって乱れているところが少しもない。
ちょっと非現実的なものを見ているような気になります。
庭もまた絵画であるという庭園哲学をよく表している額絵としての庭。
そして、床の間の掛軸に見立てた窓からの眺め。
池のある庭。どこをとっても絵になります。
でも、最後までCGを見ているような違和感が残りました。
多分、お庭を歩いて巡るのではなく、傍から眺めるという鑑賞スタイルのせいかもしれません。
日本のお庭は、寺社のものでなくても、何か精神的なものを感じます。
桂離宮の遊び心だったり、私の大好きな京都の大河内山荘の狂気のような情熱だったり。
そうしたものを、このきれいに整備されたお庭から感じることが、私には難しかった。
と言って、来場者が思い思いに歩いては、このクオリティは維持できないでしょうし、難しいですね。
このあとは、美術館の展示スペースになりますが、そちらは撮影不可でした。
横山大観をはじめとした日本の近現代絵画のコレクションは見応えがあり、こちらは大満足でした。
財を成した実業家が、同時代のアートを後援するのはとても素敵なことだと思います。
駆け足で見て2時間。一旦松江に戻ります。
☆☆☆ 後半へ ☆☆☆