街歩き、時々山へ

60代リタイア夫婦のお出かけ備忘録です。

紅葉旅2024 九州ドライブ旅行 その3 くじゅう高原ハイキング

 

11月6日(水)

 

9時45分黒川温泉を出発。

今日は、ハイキングをするか阿蘇中岳の火口を見に行くか、ギリギリまで悩みましたが、阿蘇山方面に向かう途中で有毒ガス発生のため火口見学中止の情報が出たので、急遽ハイキングに予定変更。

阿蘇山の火口情報は30分ごとにホームページで確認することができます。

 

10時半頃、牧の戸峠に車を置き登山開始です。

 

30分ほど上って展望台に到着。

紅葉はまだ色づき始めという感じですが、すでに落葉している木のほうが多い。

以前に来た時はもっと早い時期だったのですが、もう少し紅葉が鮮やかだったような気が、、、。

 

展望台から更に久住山への道が続いています。

 

結構きつい上りです。

 

険しい岩場を上って沓掛山山頂に到着。

 

その先の久住山への尾根道の斜面の紅葉は綺麗です。

 

でもその尾根道に向かう足場はこんな感じ。

高所恐怖症の私はここでギブアップ。

(でも頑張ってハシゴの下まで降りましたよ)

 

憧れの久住高原の紅葉はここまでとなりました。

この先は比較的なだらかな道が続くそうですが、紅葉は、今年はあまり綺麗ではないようです。

というか、ここ数年、こんな感じで赤くなる前に葉が落ちてしまうことが増えているのだとか。

すれ違うベテランのハイカーさん達が、一様に夏の暑さのせいだと嘆いていました。

 

12時45分に駐車場に下山。

もう少し歩こうと思います。

 

牧の戸峠から車で30分くらいのところにあるに男池(おいけ)へ。

くじゅう連山の黒岳の麓に広がる原生林の中にある湧水の池です。

 

湧水は自由に汲んで持ち帰ることができますが、その管理の為に、協力金100円以上が必要です。

 

園内に入るとすぐ小さな川を渡ります。

 

その奥に広がる広葉樹の原生林。

 

斜面の岩にびっしり苔が生えていて、もののけ姫の世界に入り込んだみたいです。

 

静かな男池湧水。
一口飲んでみましたが、無味無臭という感じ。

だからお茶やコーヒーが美味しく淹れられるのかも。

 

この湧水の脇からくじゅう連山の平治岳に上る登山ルートがあるようなのですが、表示がなくて分かりにくいです。

 

橋のたもとまで戻って右散策コースを行くことにします。

 

少し登ったところで男池からの道と合流。

かくし水というところまで行ってみようと思います。

 

平坦な道を少し歩くと何やらぬかるんだ場所が見えてきました。

ここは幻の池と呼ばれ、大雨が降ったりした時にだけ水が溜まって池になるそうです。

 

さらに森の中を歩きます。

このあたりも本来なら紅葉が美しいところだそうですが、今年は全然ダメですね。

 

だんだん道が険しく足場が悪くなってきました。

 

30分位で、かくし水に到着。

下山してきた登山者は、皆足がガクガクだと言っていらして、この先は相当きつい道のようです。

私達はもちろんここで引き返します。

 

帰りは標識に沿って男池湧水に下りてくることができました。

湧水のすぐ横に登り口があったのに、先ほどは見つけられなかったのです。

巨大な木がたくさんあってさすが原生林。

 

往復約2時間のハイキングは、紅葉はイマイチでしたが、静かな森を堪能できました。

入り口の横にあるカフェでひと休み。

 

男池湧水を利用したコーヒーはめちゃめちゃ美味でした。

 

カフェのご主人の話では、年間に何人か遭難する方がいるそう。急な下りに体力を奪われ、ルートを見誤ってしまうそうです。

そんなに高い山ではなくても、やはり山は侮れません。

しっかり準備をして、無理をしないことが大事だと思いました。

 

さて、今日の宿泊は、久住高原コテージという所です。

予約サイトで2食付2人で23,000円という安さに惹かれて選んだのですが、ここが素晴らしかった。

 

コテージタイプの部屋ですが、フロントでチェックインを済ませ、部屋に入ろうというタイミングで夕陽のお出迎え。

 

温泉やレストランはフロントのある本館にありますが、屋根付きの外廊下でつながっています。

今の季節はちょっと寒いけど、備え付けのベンチコートがあるのが親切です。

 

部屋はこんな感じ。お世辞にも豪華ではありませんがゆったりとしています。畳ベッドも快適でした。

 

レストランでの夕食は山の中のコテージとは思えない本格的なもの。

こんな知る人ぞ知る宿泊施設にも、外国人観光客がツアーバスでやって来ていて驚きました。

 

夕食後、部屋に戻りながらふと空を見れば満天の星。

星雲をはっきり肉眼で見たのは初めてかも。

素敵な一夜になりました。