11月8日(金)
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熊本城を11時10分に出発し、天草に向かいます。
天草には、世界遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する12の資産のうちの1つ、崎津集落があります。
時間的に行けるかどうかわかりませんが、とりあえずそこを目指したいと思います。
12時頃道の駅・宇土マリーナに立ち寄りました。
長崎県の雲仙がすぐ目の前です。
写真では分かりにくいですが海の色がエメラルドグリーンでとても綺麗でした。
12時半過ぎに橋を渡って天草の島々に入っていきます。
ここから5つの橋を渡っていきます。
と、その前に道の駅さんぱーるのレストランでランチタイム。
うに丼2,000円。
海鮮丼1,500円。
どちらも新鮮で、本当にこのお値段でいいのかという安さです。
ふらりと寄ったお店でしたが大当たりでした。
道の駅から少し行ったところに天草ビジターセンターの看板があったので行ってみました。
おしゃれなカフェが併設された立派な建物で、天草地方のいろいろをわかりやすくまとめています。
崎津集落に行きたいと言うと、係の方が親切に資料を色々くださいました。
すぐ横の展望台からは天草第3の橋がよく見えました。このあたりは天草松島と呼ばれる風光明媚なところです。
更に10分ほど進み5番目の橋の手前に無料駐車場の看板があります。
ちょっとわかりにくいのですが、ここからの眺めも最高でした。
どこを取っても絵になる。本当に美しいところです。
3時過ぎに、無事に崎津集落に到着しました。天草の西に位置する隠れキリシタンの町です。
1934年に建てられた崎津教会。
キリシタン弾圧の象徴であった踏み絵が行われた庄屋宅跡に建っています。
祭壇があるのははまさに踏み絵が行われた場所だそう。
弾圧からの解放をどんなに待ち望んでいたのか、キリシタンの人々の強い気持ちが伝わります。
教会内部は珍しい畳敷きでした。
教会の前にはみなと屋という資料館があり、貴重な資料が展示されていました。
これは当時の崎津集落の模型です。
密かに信仰された聖像。
キリシタンたちは仏教徒に身を隠しながら信仰を守ったそうです。でも、時々に弾圧は続き、聖具などを取り上げられたそうです。
明治時代に禁制が解かれてからは、津崎集落の人々はカトリックに復帰したそうですが、仏教と混合した隠れキリシタンのままの地域もあるのだそうです。
資料館の向かいのお店で地元で作った塩を売っていました。
お店の営業は土日のみでこの日は休業だったのですが、ご近所の皆さんが平日に販売を委託しているところを教えてくださって、無事にゲットすることができました。
実は私はカトリック系の学校に通っていました。
私自身は信者ではないのですが、友人には信者が多いです。カトリック信者にとって塩は自己犠牲の象徴です。(塩は自らを溶かして魚などの日保ちを良くするので)
崎津の皆さんの温かさとともに友人たちへのお土産にしようと思います。
周辺には猫ちゃんがたくさんいました。
猫の世話をしているボランティアらしき人もいたのですが、子猫がいるところを見ると去勢させていないのかな?
さすがカトリックと言うべきですかね。
漁港の先にある海のマリア像。
このあたりは夕陽の絶景ポイントだそうですが、残念ながら曇ってしまいました。
崎津から車で10分ぐらいで大江天主堂に着きました。夏の名残のダリアが咲く前庭からのアプローチ。
フランスから来島したガルニエ神父と信者達が力を合わせて建てた愛らしく美しい教会です。
天草弁を駆使するガルニエ神父は、信者たちに愛されながら49年間一度も母国に戻ることなくこの地に骨を埋めたのでした。
そろそろ5時になる頃。
熊本に戻ることにします。
7時半頃ホテルに戻りました。
夕ご飯は、洋食が食べたいなと言うことでお店を探したのですが、金曜日の夜ということで満席のところが多い。
ようやくこちらのビルの3階のジャルディーノというお店に入ることができました。
ソファ席やテラス席があるオシャレな店内で、フツウに美味しいイタリアンを楽しめました。飲み物も入れて2人で7,000円くらい。ごちそうさまでした。